幼なじみ

(そうか、僕は瑠璃のそばに居たかったんだ。)

(でも、ちょっと気付くのが遅かったみたいだな。)

僕の言葉を聞いて泣いている瑠璃を見てそう思った。

『僕よりもっといい男を見つけて幸せになれよ。』

これ以上瑠璃の泣いている顔を見ていたくなかった。

『さようなら、橋本さん。』

そこまで言うと、僕は屋上が出ていった。