幼なじみ

『幼なじみだからっていちいち僕に構わないで欲しかったんだ。』

『うざったいんだよ。』

なぜか口が勝手にしゃべっていた。

(違う!)

『だから、早く関係を無くしたかったんだ。』

(違う!!)

口だけが、違う人格に支配された感じがした。

(本当は、うれしかったんだ。幼なじみだとしても瑠璃と一緒にいられたことが。)

僕は、その時自分の本当の気持ちを知った。