「……ボス…?」 つい出てしまった一言に咄嗟に手で口を塞いだ 幸い向こうには聞こえてないようで会話が続いていた 「はい、例の2人に関する資料は全て…」 ボスの側近らしき人の手元には複数の紙があった 例の2人…誰…? 急いできて上がった息を整える 「それでこの部屋に鍵はかけますか?」 「いや…いい…」 そう言うと私とは反対の方向に歩き出した 「……怪しまれても困るしな…」 「………?」 ボスは側近に何か言ったようだったけど私には聞こえなかった