「どういたしまして」 微笑む彼は向かい側のソファーに座った 真ん中のテーブルに置かれた一枚の紙 ___契約書___ そう記してあった 私の視線に気づいたのか彼は紙を端に寄せながら言った 「これは同意の上で書いてもらうものだから強制じゃないよ」 脅されて書かされるとか…そういうオチじゃないことを願いたい… 「飲み物は何がいい?紅茶?コーヒー?」 「の…飲み物はいいです…それより早く…」 「両親の話か…せっかちだなぁ…」 小さくため息をつく彼