電話越しに聞こえてくる女の子の声は甘え口調で、 最近の僕みたいな声だった。 嫌々電話に出た君の横顔は、 焦っているように見えた。 見てられなくて 僕が電話をぶん取った。 女の子に言った。 『誰?』 女の子は言った。 『はー?』 若干口論になった末、 僕は女の子に言った。 『もう連絡してこないで』 女の子は笑いながら言った。 『めっちゃ怒ってるぅ~』 からかわれながらも電話を切った。 僕は君を睨んだ。