「なんだ、お前か。
お母さんの方かと思って謝ったのに」


なんなの~、この人!
私をなんだと思ってるの⁉
せっかく許してあげたのにっ!


ムカついて言葉も出ない…。

私が黙っていると、


「オレ、一ノ瀬隼人。
よろしくなっ!」

と軽く挨拶された。
この人が隼人くんね。


「あ~、はい。
じゃあ上がって下さい!
あー!本当にお腹空いたー」

無愛想に嫌味たっぷりで
返事をしてあげた。


すると、隼人くんは何も言わず、

「おじゃましまーす」

とだけ言って、リビングへ
向かった。


何か、言ってよねー!
本当何様って感じ…

私、あの人と仲良く出来るのか…?