「有名も何も、この学校で
知らない人なんかいないよ⁉
超イケメンなんだよ!3人とも
ファンクラブがあるって噂
聞くぐらい!」
いや、知らなかった人がここにいます…
そんなに、有名だったんだ。
クラスのみんなとは仲良しだけど、
他のクラスまで知らないし…。
「そうなんだ…」
「いいなぁー。羨ましいー!
っていうか、あの3人と住んで
何も起こらないとか、本当に
ありえないわ。」
「だ~か~ら、本当に何も
起こらないってば!」
「また、詳しく教えてねっ」
しおりはニヤニヤして、
怪しい笑みを浮かべながらそう言って
私をからかう。
もう~。
そして、授業が始まり
私は席に戻った。
私はこの時、
助けてくれた人のコトなんか、
すっかり忘れてしまっていた…。


