「梨香ー!」


「はーい」


一階から聞こえるお母さんの声。


「ちょっと、降りてきなさーい」



えー、今いいところなのに〜。

私は聞いていた音楽を止め、
読んでいたマンガを本棚に直し、
下に向かった。


っていうか、音楽かけてるのに
聞こえるってお母さんどれだけ
声大きいのっ⁉って感じだよ…。