――もう いいかーい? 数えきったのだろう 少女の声が響く。 その声に 誰も答えなかった。 クスッ。 笑ったかのようか声が聞こえた気がしたのと、ほぼ同時に足音がした。 コツ、コツ、コツ… だんだんと 境内の方へ近づいて来た。