――ペチャッ、ペチャッ… 白い犬が横たわる何かを舐める音が、微かに聞こえる。 「・・・・」 少年は何故か、その様子に見入っていた。 そして 不意に 白い犬が 振り返った。 「!?」 振り返ったその犬は 真っ赤に染まり ニタリと不気味に笑った。