見つからなければ…。 沈黙した時間が 2人の少年の間に 流れてゆく… 「あ、やべぇ… ちょっとトイレ行ってくるわ」 「うん… いってらっしゃい」 少年が一人 用を足しに、境内を出ていった。 「・・・・。」 こんな狭い不気味な 境内に独りでいれば 誰だって、心細くなるのは当然だ。 ―――コツ、コツ、コツ…