マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3

この前十六夜君にヒドイ事を言ってきた男の子達に噛みついた私は、十六夜君と目を合わせづらかった。


どうしよう……あの後十六夜君何も言って来なかったけど……やっぱり余計な事言っちゃったのかもしれない。


気マズくて話しかけにくかったから、話すのちょっと久し振りだよ………


「あーーー、紀右のお母さんが、今日誕生日なんだって!ねっ、紀右?」


あの日桑村君と教室に戻って来てから何があったか聞き、驚いていた寧央が急いでフォローしようとしてくれた。


ホッ……ありがとう、寧央。


今日のお弁当のおかず、分けてあげよう。