マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3

確かに気に食わないのは分かるけれど………オレは別にやましい事してるワケじゃ無い。


ただ話してるだけなのに、そこまで邪険に扱われるのは――――…納得いかねぇな。


「十六夜君どうしたの?なんか怒ってない?」


「えっ………」


何も悪い事してないのに睨まれる事に不快感を感じていたら、それが顔に出ていたらしい。


幹居が不安気にオレを見つめていた。


ヤベッ……フォローしないと。


「何でもないって。大丈夫」


幹居はただオレに話しかけてくれてるだけなんだから、責めたりは出来ない。


気づいてないんだ、何も。