読書が好きなお姉ちゃんに何度か“本読んでる時は話しかけないで!!”って怒られた事あるのに……十六夜君、気分害しちゃったかも。


「ご、ごめんなさい……気にせず読書、続けて下さい……アハハ」


気マズさを残しながらも、そそくさと十六夜君から離れる私。


しかし十六夜君は眉間にシワを寄せながら私を引き止めた。


「何だよ?言いたい事があるなら言えよ」


ヒィ~~~~!!十六夜君、声が低いよ~~~~!!


この間荷物運び手伝ってくれた時より不機嫌なのが、明らかだ。


「ええっと…その……」


ど、どうしようっ!!