パチンとウインク付きで宣言する寧央の周りにこそ、何だかキラキラしたオーラが見えた気がした。


「確かにケンカしたりヤキモチ妬いたり、嫌な事もあるけど、私は康生とつき合ってて楽しいな」


「もう!ノロケはいいわよ寧央っ!」


恋する乙女そのものの笑顔の寧央に、弥紗の鋭いツッコミが飛ぶ。


そうこうしている間に、教室に着いていた。


彼氏って……やっぱりいいものなのか。


私も彼氏…作ってみよっかなぁ?


その前に好きな人が出来るかが問題だけど……ムリして誰かを好きになる必要は無い。


そんなの、恋じゃないから。