「良かったな楓、幹居。2人共認めてくれたぞ」


「あっ……ありがとう寧央、弥紗!!」


荒井君の言葉で、やっと私と楓のフリーズ状態は戻ったのだった。


「楓ーー、お前浮気するなよーーー」


「しねぇよバーーカ!!……紀右、やったな♪」


桑村君に食ってかかった楓が私に微笑んで、私も笑い返した時だった。


「私だけかぁ、彼氏いないの」


「“だけ”ってなんだぁーーーー!!」


勢いよく部屋のドアが開き、お父さんが入って来た。


「お父さん!?今日仕事じゃあ「自分の誕生日に娘に彼氏等、認めないぞ私はっ!!」」