「なるほどね……そういう事だったの」


「ビックリしたぁ………そんな事が起こってたなんて」


目の前には、ヒクヒク顔を引きつらせている寧央と、目を見開いている弥紗の姿。


「ごめん2人共……ずっと黙ってて」


「長峰、細石、悪いのはオレだから、紀右責めないでやってくれよ」


深々と頭を下げる私を庇うように、楓の真剣な声が飛んで来た。


中学2回目の学校祭が終わり、私と楓は寧央と弥紗に全部を話す為に、幹居家へ。


ちなみに桑村君と荒井君もいるんだけど……2人は黙って成り行きを見守っていた。


「…いいんじゃない?」