マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3

まぁ仕方ないのかもな。


だってオレが連れて来た所………さっきまでメッチャラブラブしてた所だから。


「な、何だってまたここなの……?///」


先程までのやり取りが再生されているのか、紀右は微かに頬を赤らめている。


オレはなるべく汚れてない所を探して、そこに腰かけた。


「座れよ、紀右」


「……うん」


ここは…ついさっきオレ達が両想いになった校舎裏。


まさかこんなに早くまた来るなんて、想像してなかったぜ。


「教室、パニックになってないかなぁ………?」


オレの隣に座った紀右がポツリと呟いた。