コイツ等……マジふざけんな。


いきなりウェイターの代理をする事になったオレは、最初は極普通に接客していた。


しかしふと気づいたら……紀右が男性客3人に囲まれ、ナンパされていた。


「は、離してください………」


嫌がる紀右を無視して、勝手に盛り上がる3人組。


我慢出来なくなったオレは、紀右と客の間に割り込んだ。


そして――――…ダテメガネを外したんだ。


「か、楓…メガネ……っ」


オレのすぐ横にいる紀右が、口をパクパクさせながらオレを見上げてる。


だが唖然としていたのは、紀右だけでは無かった。