徐々に周りのお客さん達も騒ぎに気づき出し、こちらに注目。


私は何となく楓の笑顔が強張っている様に感じた。


「お、怒ってる……?」


間違いない……楓、凄い怒ってる。


だって体から放たれてるオーラが、ゆっくりと黒くなってってるもん。


「誰もテメェみたいなメガネ男、相手にしたくねぇんだよっ!さっさとその子よこせや!!」


男性客3人で1番背の高い人が叫び、辺りが静まり返った。


だけど…楓のオーラ、余計に黒くなってない!?


「―――…ウッセェな…お前等」


楓の呟きと同時に、何かがキラリと光った。