当日はウェイターとなって接客係の康生と遥玖は、ペロリとオムライスを完食。


「あーーウマかった!楓、また料理の腕上がったんじゃねぇ?」


オレが使った皿やスプーンを洗ってると、遥玖が水を飲みながら言って来た。


「そっか?自分じゃ分かんねぇや」


「でももったいないよなぁ。楓調理係でもOKだけど、接客係でも問題無いと思うんだけどな、オレ」


康生の言葉に、一瞬食器洗いの動きが止まる。


しかしすぐに再開させた。


「しょうがねぇじゃん。皆が決めた事なんだからさ」


学校祭の係決めの日、コイツ等はすぐ接客係になった。