マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3

「オーイ紀右?戻ってこーい」


「……っ!?えっ!?」


ハッと気がつくと、楓が私の目の前で手をブンブン振っていた。


周りは帰宅途中の学生やサラリーマンが行き交っている。


数秒経ってから、やっとファミレスでご飯食べた後、2・2・2に別れて家に帰ってる途中だと思い出した。


「あっ、楓ごめん……」


「イヤ別にいいんだけどよ……紀右最近やけにボンヤリしてないか?何かあったのか?」


楓が腰をちょっと曲げて、私と目線を合わせた。


キャアアアアア!!ち、近いーーーーっ!!//////


「な、何も無いよ!」