「アレ?紀右部活は?」


「ああ…なんか今日休みになったみたいでね?もう帰るの」


「へぇ~~~いいなぁ。私は部長業が大変だよ」


バイバーーイと長峰と細石に向かってカワイく手を振る紀右が教室を出ていったのを見計らい、オレも席を立つ。


「お前……ストーカーみたいだぞ」


「ああ…楓が犯罪者になってゆく」


「ウルセェッ!」


遠い目をしながらバカげた事を言っている康生と遥玖に軽くゴンゴンとゲンコツを落として、教室を出た。


本来なら紀右は今日、バドミントン部の活動があった。


しかし顧問の関係で、休みに。