重い……重過ぎる!!


荷物はどうにか両手に収まっているものの、前も満足に見えない状態。


「幾ら何でもこりゃないよ~~~!!」


バランスが上手くとれなくて、あっちへフラフラ、こっちへフラフラしていた。


どうしよう…一旦床に下ろそうかな?


でもまた持ち上げる時、大変だろうし……


「だ、誰か助けて………」


腕がプルプルツラくなって来た、その時だった。


「えっ……?」


手元から荷物が半分無くなり、視界も良好になった。


目の前にいたのは………同じクラスの、十六夜 楓《いざよい かえで》君。