「「じゃあね、紀右、十六夜君!!」」


「「楓お前、良かったなぁ!!頑張れよ!!」」


なぜか4人共メッチャニヤニヤしながら、私達を見送っていた。


「なぁ幹居。オレやっぱり帰った方がいいんじゃね?」


朝に誘ったのに、まだ渋ってる十六夜君を、睨みつけた。


「いいから来なさい!お姉さん部活の用事で帰って来るの遅いんでしょう!?誕生日に1人なんて、私だったら耐えられないもん!」


「……お前も意外と強引だな。人の事言えねぇじゃん」


呆れ気味の十六夜君の呟きは、色々ゴチャゴチャ考えている私の耳には届かなかった。