なぜなら……目の前にいるのは、かなりのイケメンだったから。


ハッキリ言って、お姉ちゃんの彼氏の千梨さんと同じ位カッコイイ男の子だ。


「誰……?」


一人言を言うみたいに呟くと、男の子がクッと笑う。



「何言ってんの幹居?オレだよ、十六夜 楓」



その声は確かに十六夜君の声だったけど、信じられない。


「本当に……十六夜君?だってメガネしてない………」


プルプル震える指で顔を差すと、男の子はこう言った。


「悪いな、母親の誕生日だって言うのに残らして」


「!!」


ウソ……でしょーーーーっ!?