しばらく抱き合っていると、俺の目の前に見え る東京タワーが綺麗な水色にライトアップされ た。 「汐莉…見ろ、あれ。」 「えっ?」 俺は彼女を少し離し、後ろを向かせた。 汐莉は戸惑いながらも、そちらを見た。 「わ…わぁ~~!すっごーい!!」 汐莉は東京タワーを見ると、歓喜の声を上げ た。 「どうだ?満足してくれたか?」 俺は彼女の隣に立つ。 「えぇ。とても!ありがとうね?慎也」 汐莉は嬉しそうに微笑んだ。