「……明日…覚えてろよ」 俺は低く、甘く囁く。 汐莉はギュッと俺の手を握る。 そして小さく頷いた。 「おやすみなさい、慎也」 「おう、おやすみ。」 ポン、と頭を撫でてやると汐莉は嬉しそうに笑 う。 汐莉がマンションに入っていくのを見届け、俺 は車を発進させた。