今日は、千秋楽。
舞台を終え、師匠、先輩たちに挨拶回りをしていた
「蓮!!!電話だ!!!」
ん??オヤジ?でかい声出しやがって。
でも、礼儀にうるさいオヤジが、挨拶回り中に電話?
先輩たちに謝りながら、オヤジの所までたどり着くと
・・・顔色・・・悪・・・・
「どうしたの?とーさん?」
「蓮・・・・お前はすぐに新幹線で帰れ。チケットも抑えた」
「えっ?明日じゃないの?」
今から、ご贔屓さんと食事会?
「さくちゃんが・・・・事故にあった」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「おい、蓮」
オヤジが何か言った?なんか、叫んでる?
「おい、しっかりしろ」
また、オヤジ
パッチーン
叩かれた・・・・先には、じいさん
そうだ。さくが事故って・・・・
「オヤジーーー事故ってなんだよーーー」
「じーさん。どーいうことだよーーー」
二人を目の前に、力の限り叫んでいた。
「落ち着け。今わかっているのは、さくちゃんが夜の7時頃車にはねられ
意識不明ってことだ。病院は、藤宮総合病院。それだけだ。」
「じーさん。い・し・き・ふ・め・いって・・・・・」
「だから、すぐ帰れ。蓮」
ハッ。行かないと。
「帰るよ」
「毅然としろよ」
じーさんの言葉が、心にしみる。

