隣の席の俺様ヤンキー【完】

あれっ……?


脚立の一番上から落ちたわりには、あんまり痛くない。


それにさっき誰かがあたしの名前を……――。


恐る恐る目を開けると、視線の先にはかかとの潰れた上履きが落ちていて。


「えっ……?」


汚れた上履きには【桐山】という名前が書いてあって。


「テメェ、早くどけ」


低くてドスの聞いたこの声って……――。