女子は魁一とのことを聞きたがって席に集まってくるし、


男子は魁一を恐れてあたしに近付いてこようともしない。


あたしと魁一が偽りの恋人を演じていると知っているのは、あたしを含めて3人だけ。


あたしと魁一と……それから絢子。


『ちょっと、桐山君と付き合ってるってホント!?』


絢子に詰め寄られて、話さないわけにはいかなくて。


事情を説明すると絢子はあっけらかんとこう言い放った。