白い煙がふわふわと空に浮かんで消えていく。


「あのさ、桐山君」


「あ?」


「さっきのはちょっと言いすぎ」


「言いすぎってなんだよ」


「女の子にあんな言い方はないよ。それに、高2で男の経験がない女の子なんてたくさんいるし」


「お前、何が言いたいんだよ」


「桐山君と七瀬さんって……付き合ってる……んだよね?さっきの話だと」


「……あぁ」


「桐山君は七瀬さんの彼氏でしょ?俺だったら、彼女に男の経験がないほうが嬉しいな」



宮崎はニコリと笑ってそう言うと、俺の口からパッとタバコを取り上げた。