隣の席の俺様ヤンキー【完】

≪キーンコーンカーンコーン≫


1限の始まりを告げるチャイムが鳴りだした。


校内をくまなく探しまわったにも関わらず、莉奈の姿は見当たらない。


案外、今頃平気な顔をして授業を受けているのかもしれない。


そうだ。そうに決まってる。


今日の俺はどうかしてたんだ。


一人の女の為に校内を走り回るなんて。


今から授業を受ける気になんてならないし、屋上にいって一服でもするか。