「お前、莉奈ちゃんが好きだったの？どっちから告ったんだよ」


「別に好きじゃない。ただ、お互いの為に付き合うことにしただけ」


「ハァ!?好きじゃなくて付き合うとか、意味わかんねぇし」


「俺には好きでもない女をとっかえひっかえ抱きまくるお前の方が意味わかんねぇよ」


「まぁ、それはそれ、これはこれっしょ？」


アキラは再びポケットから取り出したタバコに火をつけた。


「ていうか、お互いの為とか何とか言ってるけど、どうせ魁一が一方的に決めたんだろ？莉奈ちゃんは納得したわけ？」


「したんじゃねぇの？」


「いや、俺に聞かれても!!」


そういえば、あいつ……納得してたのか……？


苦笑いを浮かべるアキラを見つめながらふと考える。