「女の子の扱いに魁一君は慣れてるはずだもん。そんなに心配しなくても大丈夫だよ」


「慣れてるっていうのは……ちょっと嫌かも……」


「まぁまぁ。どっちにしても二人の仲が深まる絶好のチャンスじゃない。もう何の障害もないんだし、思う存分魁一君とイチャイチャしてきなさいよ!!」


「……だよね」


頭の中ではちゃんと分かっているのに、いざとなると少しだけ怖くなる。


絢子もアキラ君としたとき痛かったって言ってたし、あたし……我慢できるかな。


痛いことにはめっぽう弱いし、大騒ぎして魁一にドン引きされたらどうしよう。


って、それ以前にどうして今日エッチすることになってるの!?


あ、ありえない!!


こんなことばっかり考えてるなんて……あたし変態みたいじゃん!!



「……――そういえば今日、勝負下着つけてきた?」


パニックになりそうになり絢子に助けを求めようと視線を向けた時、絢子は思いついたようにハッと顔を上げてそう言った。