【魁一side】


「ほら、みろ!!やっぱりあの族の頭、宮崎だったんだろ~?」


放課後、家に遊びに来たアキラはタバコに火をつけながら得意げに鼻を鳴らした。


「正確に言えば、宮崎の兄貴だけどな」


「どっちも同じようなもんだろ」


アキラはテーブルの上の灰皿を自分の方に引き寄せる。