「ったく。ふざけんなよ……。でも、お前が今日莉奈を助けてくれたことにはすげぇ感謝してる。ありがとな」


魁一は口から白い煙を吐き出しながら、宮崎君にお礼を言った。


「それに、過ぎたことはもういい。お前が莉奈を好きだったこともよくわかったし。だけど、これだけは言っておく」


「……――へっ?」


魁一の言葉と同時に肩を掴まれて、引き寄せられる。