【莉奈side】


シーンっと静まり返る路地裏で、宮崎君は事の成り行きを話してくれた。



「それじゃ、中3のあの日の怪我で宮崎君は……――」


「そう。バスケができなくなった」


宮崎君はそう言うと、少し寂しげに笑った。