「まぁね。確かに二人が別れたら、俺にとっても絶好のチャンスだよ」 「でしょ?で、キスしたの?してないの?どっちよ」 目を輝かせて宮崎にそう尋ねる白鳥。 こちらに背中を向けて立っている宮崎の表情は分からない。 だけど、そんなことはどうだってよかった。 宮崎は……汚い手を使わないやつだと思っていた。 でもそれは俺の思い違いで。 白鳥と手を組んで俺と莉奈を別れさせる気でいたのかよ……。 あいつ…… 絶対に許せねぇ……――。