「ふふっ。何だか子供同士の約束みたいだね?」


「そう?」


「うん!!なんかこういう約束の仕方、久しぶりだもん」


宮崎君とは……ずっとこういう関係でありたい。


同じ図書委員の友達として、仲良くしていけたらいいのにな……。


宮崎君の右手に小指を絡めた瞬間。




「あっ……」


シャッという音と同時にカーテンが開き、そこから魁一が顔を覗かせた。


「……――ずいぶん楽しそうだな」


ポケットに片手を突っ込んで不機嫌そうな表情の魁一は、宮崎君を鋭い目で睨みつけた。