「でも、いいんだ。もう気にしてないから」


「そっか……」


「熱があるのに話し込んでごめん。俺もう行くからゆっくり休んで?」


「うん。ありがとう」


「それと、この間はごめん。もう絶対にあんなことしないから」


本当に申し訳なさそうに頭を下げて謝る宮崎君を責める気になんてなれなくて。


宮崎君の言葉はきっと嘘じゃない。


もう二度と……あんなことはしないはず。



「……うん。約束だよ?」


「分かった。約束な」


宮崎君はそう言うと、右手の小指を差し出した。