「あたしが嘘ついてるとでもいいたいの!?ふざけんじゃないわよ!!」


白鳥さんは声を荒げて叫ぶと、あたしの肩をドンッと力いっぱい押した。


「……――キャッ!!」


その拍子に体がぐらりと揺れてバランスを崩す。


やだっ……。落っこちちゃう!!


目に映る全てのものがスローモーションになる。


あたし、このまま落ちちゃうんだ。


受け身を取らずにいた体はそのまま倒れ、水しぶきを上げてプールに落ちた。