あたし達……このまま終わっちゃうの?
自然消滅なんて絶対に嫌だよ。
やっと……付き合えたんだもん。
今でも魁一と付き合えて、幸せでたまらないんだ。
そんな気持ちだったのは……あたしだけなのかな?
「……――な。莉奈ってば!!」
「えっ?」
「ちょっと、本当に大丈夫?さっきから何度も呼んでたのに」
「あっ、ごめん」
「数人のグループに分かれてやるから、あっちに移動だって。あたし、最初のグループだから先行くね」
「うん。了解」
絢子はそう言うと、プールの反対側に向かって歩き出す。
「……――これ終わったら保健室で休もっと……」
さっきよりも頭痛が激しくなった気がするし、何だかフラフラする。
太陽の眩しい光に目を細めた時、
「……――ねぇ」
誰かがあたしに声をかけた。