押し問答を続けているうちに、授業の終わりを告げるチャイムがあたりに鳴り響いた。 「……――離せ」 白鳥の腕を無理矢理解き歩き出すと、「魁一君……――!!」そう言って白鳥が俺のYシャツを引っ張った。 「だから、しつこ……――」 苛立ちながら振り返った時、唇に何かが触れた。 目の前には白鳥の顔。 マジかよ……。 心の中で深いため息を吐くと、俺は白鳥の肩を軽く押した。