「ほらっ」


「は?」


「ちょっと携帯貸してみ?」


「何すんだよ」


「いいから。俺が一発で莉奈ちゃんを喜ばせてやるって。女の扱いなら魁一より俺の方が慣れてるし?」


「勝手にしろよ」


めんどくさくなってアキラに携帯を渡すと、俺は地面に横になった。


顔中に太陽の光を受け、自然とまぶたが閉じる。


「ヤベェー!!俺ってマジで天才かも!!」


「そんなわけねぇだろ」


「いちいち突っ込むなって!」


隣でブツブツとうるさいアキラ。


しばらくすると、「じゃあ、俺先に教室戻るわ」そう言ってアキラが立ち上がった。