「突然呼び出してごめん」


「ううん、大丈夫。でも、周りの視線はちょっと痛いかも」


廊下に出て苦笑いを浮かべながらそう答える。


『魁一君と付き合ってるくせに、宮崎君にまで手を出す気!?』


周りの女子たちは心の中でそう文句を言っているに違いない。


教室を出るとき、いたるところで殺気を感じた。