「こいつは俺が送っていく」


「でも桐山君、友達と遊んでるんじゃないの?」


「遊んでない」


俺がそう答えると、横にいたアキラは「魁一、ひでーよ!!」と唇を尖らせた。


でもすぐに名案が浮かんだのか、アキラは満面の笑みを浮かべて宮崎と肩を組んだ。


「なぁなぁ、宮崎君。今から暇?よかったら一緒に合コンいかない?」


「合コン?」


「そうそう。今日、OLさんと合コンする予定だったんだけど、人数足りなくて。宮崎君、一緒にどう?」


アキラの目的を知った宮崎はフッと口元を緩ませると首を横に振った。