でも、どんなに男達を殴りつけても一向に苛立ちが収まらない。


殴っている間も、頭の片隅にあるのは莉奈のこと。


あいつは心底嫌そうな表情を浮かべながら、俺の手を振り払った。


俺に触られんのがそんなに嫌かよ。


あいつを傷付けようとか、無理矢理ヤろうとかそういう気は全くなくて。


ただ、腹の奥底からわき上がる怒りを堪え切れず、保健室のベッドに押し倒した。


でもあいつは何の抵抗もしようとせずに、なぜか静かに目をつぶって涙を流した。