俺が雪菜ちゃんとしたかったのは確かだ。 なのに何でか涙が出そうになった。 むなしすぎる感情が占拠していく。まるで、夢のような感じだ。 俺が起きると 雪菜ちゃんは、すでにもう起きていたらしかった。 俺を見て、少しおどおどしていた。そして、「おはようございます。」と、ささやいた。 直人をやっぱり待っているのかな… じっと、玄関の方を眺めているみたいだった。 俺は、何も言わずに抱きしめた。 雪菜ちゃんの匂いがする。