秘密な男女

「あら、あなたが立花くん?いらっしゃい」




この人が委員長のお母さん…


白い肌に柔らかく膨らむ髪
笑ったときにできるえくぼがとても愛らしい


何より性格が明るそうだ



委員長と…


……似てないな





俺は一応笑顔でお母さんと話す



お母さんは俺のことを気に入ってくれたみたいだ




「ご飯もう少しかかるから葵、あの二階の空いてる部屋に案内してあげなさい」




「え…お母さん?」




この様子じゃあ聞いてなかったみたいだな






でも……






「じゃあここですから」




「何逃げてんだよ」




俺は怒っている




いくら知らなかったとはいえ俺に余計な手間をかけた



それは事実